◎ソンコ氏は2019年の大統領選で3位につけ、2024年の大統領選にも立候補する意向を示している。
セネガルの野党党首ウスマン・ソンコ(Ousmane Sonko)氏の刑事裁判が5月23日に延期された。
内務省は16日の声明でソンコ氏の支持者による暴動を非難した。
地元メディアによると、首都ダカールを含むいくつかの都市でこの裁判に抗議するデモが暴動に発展し、少なくとも3人が死亡したという。うち1人は警察官と伝えられている。
機動隊とソンコ氏の支持者はダカールや南部カサマンス地方の都市で衝突した。デモ隊はソンコ氏の自宅周辺にバリケードを設置したり、機動隊に石や火炎瓶を投げつけた。
ダカール郊外の地区では公共バス約20台が焼き払われた。デモ隊は火炎瓶で機動隊を攻撃、機動隊は催涙ガスで応戦し、地区の住民は大混乱に陥った。
ダカール高等裁判所の判事は16日、弁護団に裁判資料を確認する時間を与えるとして、審理を1週間延期すると発表した。
ソンコ氏はマッサージ店の女性従業員を暴行したとして起訴されたが、容疑を全面的に否認している。
ソンコ氏は2019年の大統領選で3位につけ、2024年の大統領選にも立候補する意向を示しており、今回の刑事事件を「マッキー・サル政権の陰謀」と呼んでいる。
有罪が確定した場合、ソンコ氏は10年以下の禁固刑に処される可能性があり、大統領選への出馬も禁じられる。
ソンコ氏は最近、名誉毀損裁判(民事)で執行猶予付きの有罪判決を受けたばかりだ。