◎ソンコ氏は2019年の大統領選で3位につけ、2024年の大統領選にも立候補する意向を示しており、今回の告発を「マッキー・サル政権の陰謀」と呼んでいる。
セネガル検察は23日、性的暴行罪などで起訴された野党党首ウスマン・ソンコ(Ousmane Sonko)氏に懲役10年を求刑した。
ソンコ氏はマッサージ店の女性従業員を暴行したとして起訴されたが、容疑を全面的に否認している。
ソンコ氏は2019年の大統領選で3位につけ、2024年の大統領選にも立候補する意向を示しており、今回の告発を「マッキー・サル政権の陰謀」と呼んでいる。
地元メディアによると、ダカール地裁は6月1日に判決を言い渡す予定。
原告は23日の審理でソンコ氏から5回レイプされたと主張し、「そのことを公にすれば殺すと脅された」と証言した。
この裁判は今月16日に始まる予定だったが、ソンコ氏の支持者による抗議デモが全国規模の暴動に発展したことなどを受け、23日に延期された。
ソンコ氏は23日の審理に出席せず、「身の安全が保障されない限り、出廷しない」と述べている。
地元メディアによると、ソンコ氏は南部カサマンス地方にいるとみられる。
有罪が確定した場合、ソンコ氏は来年の大統領選に出馬できなくなる可能性がある。
セネガルは西アフリカの優等生と呼ばれる民主国家だが、政治対立が激しい暴動に発展したこともある。
2021年にはソンコ氏が治安を乱したという理由で逮捕された後、デモ隊と機動隊が衝突し、13人が死亡する暴動に発展した。
今月の暴動でも支持者と機動隊が衝突し、3人が死亡している。