◎サル大統領は4月2日の任期満了を持って退任すると表明している。
セネガル政府は6日、延期されていた大統領選を3月24日に実施すると発表した。
サル(Macky Sall)大統領は先月初め、一部の候補者が失格になったり、汚職疑惑が報じられたことを受け、2月25日に予定されていた大統領選を延期すると発表。新たな投票日を12月15日に設定し、国会の政府与党もこれを承認した。
しかし、憲法評議会は先月15日、大統領選の延期は違憲であると裁定。サル政権に対し、できるだけ早く大統領選を実施するよう命じた。
サル大統領は4月2日の任期満了を持って退任すると表明している。
政府報道官は声明で、「サル大統領は3月24日に大統領選を実施すると閣僚に通知した」と明らかにした。
閣僚はこれを全会一致で承認。選挙に向けた準備を進めるよう関係機関に通知したとしている。
セネガルは西アフリカで最も安定した民主主義国家のひとつであり、大統領選が延期されたことは一度もない。
今回の大統領選はサル大統領に3選を断念させた昨年の暴動から、野党候補の失格処分まで、様々な論争に悩まされてきた。同国の憲法は3選を禁じている。