◎セネガル軍は先週、西部カサマンス地方に拠点を置く反政府武装勢力に対する軍事作戦を開始した。
ガンビア当局は20日、隣国セネガルの南部カサマンスで始まった対テロ作戦の影響で、セネガルの市民約6,000人がガンビアに避難したと明らかにした。
セネガル軍は先週、西部カサマンス地方に拠点を置く反政府武装勢力に対する軍事作戦を開始した。
軍の広報担当は記者団に、「カサマンス作戦の目的は反乱軍のテロリストリーダー、サリフ・サディオと基地を解体すること」と説明していた。
ガンビア国家危機管理庁は20日、AFP通信の取材に対し、「3月13日の作戦開始以来、セネガルから避難した市民は6,350人を超え、そのうち4,500人は国外避難民になる可能性がある」と述べた。
また同庁は、「カサマンス地方で戦闘が激化したため、さらに多くの市民がガンビアに逃げ込む可能性がある」と懸念を表明した。「フォニ・カンサラに避難した人々は戦闘が激化した影響で自宅にとどまることができず、避難を余儀なくされました。また、その多くが戦闘で自宅を失う可能性があります...」
フォニ・カンサラはカサマンスと国境を接する小さな町で、セネガル軍と同地域の独立を求めて戦ってきた反政府勢力「カサマンス民主勢力運動(MFDC)」の拠点がある。
セネガルのマッキー・サル大統領はカサマンスの和平を2期目の優先課題のひとつに掲げている。