◎現場はプラトー州郊外の集落にあるセインツ・アカデミー・カレッジ。校舎の一部が12日午前の授業中に突然崩壊した。
2024年7月12日/ナイジェリア、中部プラトー州、半壊した中等学校校舎(AP通信)

アフリカ西部・ナイジェリア中部プラトー州の中等学校の校舎が突然崩壊し、約120人の生徒と教師が下敷きになった。地元当局が12日、明らかにした。

それによると、消防・警察・ボランティアが救助作業に当たり、これまでに12人の死亡を確認、26人が病院に搬送され、手当てを受けているという。

現場はプラトー州郊外の集落にあるセインツ・アカデミー・カレッジ。校舎の一部が12日午前の授業中に突然崩壊した。

地元テレビ局の取材に応じた男性は、「何人かの男子生徒が消防と警察を呼んでくださいと叫んでいたので、友人と一緒に救助作業に参加した」と語った。

警察はまだ声明を出していないが、地元テレビ局は関係者の話しを引用し、「12人の死亡が確認され、行方不明者の捜索を続けている」と伝えている。

国家緊急事態管理庁(NEMA)は12日、現場に救助隊を含む調査団を派遣し、地元当局を支援していると声明を出した。

プラトー州議会事務局もSNSに声明を投稿。「約120人の生徒と教師が瓦礫の下敷きになったと報告を受けている」と書き込んだ。

また同事務局は「市内の病院にこの事故の負傷者の治療を優先するよう命じた」と明らかにした。

地元テレビ局の取材に応じたボランティアの女性は「学校が突然崩壊するなんてありえないし、信じられないことだ」と嘆いた。

プラトー州議会事務局はこの学校が建築基準法を満たしていなかったと指摘。同様の問題を抱える学校に閉鎖を促した。

現場には生徒の保護者が大勢集まり、手作業で瓦礫をかき分けた。その後、大型重機が現場に到着した。

ナイジェリアではこのような倒壊・崩落事故が多発している。地元メディアによると、建物の倒壊で死者が出た事故は過去2年間で数十件報告されているという。

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