◎首脳会談はプレトリアの大統領府で開催された。
タンザニアのハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領は16日、訪問先の南アフリカでラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領と会談し、両国間の安全保障協力や貿易などについて協議した。
首脳会談はプレトリアの大統領府で開催された。
ハッサン氏は故マグフリ(John Magufuli)前大統領の後任として2021年3月に就任。同国初の女性大統領となった。
地元メディアによると、ハッサン氏の南ア訪問は就任以来初めて。
ハッサン氏は会談後の共同記者会見で、「南アフリカはタンザニアの主要な貿易相手国であり、これからも貿易と投資の分野で協力を強化することで合意した」と語った。
またハッサン氏は「観光と製造業が投資の中心になる」とした。
ラマポーザ氏は貿易と投資について、「タンザニアとの取引量は増加し続けているが、さらに強化できるとみている」と述べた。
両首脳は両国のビジネスパーソンが集まるフォーラムにも参加する予定。
このビジネスフォーラムでは農業、農産物加工、石油、天然ガス、鉱業、インフラ整備などが議論されるという。
両首脳は反植民地闘争やアパルトヘイトなど、両国の長年の関係にも言及した。
南アの反アパルトヘイト活動家の多くは当時の政府から迫害を受け国外に脱出。その一部はタンザニアに避難し軍事訓練を受けた。
両首脳はロシアのウクライナ侵攻がアフリカ諸国に与えた影響にも言及した。