▽警察は昨年8月、この鉱山を包囲し、不法移民を取り締まる取り組みの一環として、数ヵ月にわたって食料や水を断った。
南アフリカ・北西州の違法鉱山で不法労働者を救助する作業が進行中だ。
警察は14日、この2日間で36人の遺体と82人の生存者を金鉱山から引き上げたと発表した。
それによると、13日に9人、14日に27人の遺体を収容したという。
この鉱山はヨハネスブルグの南西約150キロに位置し、深さ2500メートル以上と推定されている。その内部では不法移民を含む多くの労働者が働いている。
警察は先月中旬時点で、この鉱山や周辺の様々な鉱山で1400人以上を逮捕したと報告。そのうち900人以上がモザンビーク、400人以上がジンバブエの不法入国者であった。当局はこれまでに数十人の遺体も収容している。
警察は昨年8月、この鉱山を包囲し、不法移民を取り締まる取り組みの一環として、数ヵ月にわたって食料や水を断った。
その後、多くの労働者が自ら地上に上がり、警察に逮捕された。
地元の人権団体によると、この地下には数百人の生存者と多くの遺体が残っているとみられる。警察は13日、捜査官が地下深くで撮影した映像を公開。その中には白骨化した遺体も映っていた。
警察によると、捜索・救助作業は数週間にわたって続くとみられる。
南アの鉱山では違法試掘が蔓延し、死亡事故が多発している。その多くが不法移民とされ、当局に通報すると逮捕される恐れがあるため、公になっていない事故もあるという。
さらに、このような違法鉱山はギャングの管理下にあることが多く、支配権をめぐる抗争が後を絶たないとのこと。
警察は声明で、「最新情報を毎日提供する」と述べた。