◎マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。
2024年10月5日/ルワンダ、首都キガリの医療機関(Getty Images/AFP通信)

アフリカ中央部・ルワンダ保健省が6日、マールブルグ病のワクチン治験を開始すると発表した。

それによると、保健省は米国に拠点を置くセービンワクチン研究所から試験中のワクチン700回分を受け取ったという。

保健省の報道官は声明で、「ナイロビの医療機関バイオメディカルセンターに米研究所のワクチンが到着した」と述べた。

マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。致死率は地域の医療体制によって異なり、過去の発生では88%に達したこともあった。

マールブルグ病のワクチンは開発中の段階であり、認可を受けたワクチンや治療法はない。

マールブルグウイルスはコウモリからヒトに。また感染者の体液や皮膚に接触したヒトに感染する。空気感染はしない。

セービンワクチン研究所は声明で、「ルワンダのバイオメディカルセンターと治験用ワクチンの臨床試験契約を締結した」と明らかにした。

ルワンダ政府は9月27日に1人目の感染者を確認。医療施設に入院していた患者であった。

その後、46人の感染者が確認され、うち29人が隔離中。12人が死亡した。濃厚接触者は約400人。

1人目の感染経路は特定されておらず、保健当局が調査している。

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