◎マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。
マールブルグウイルス(Getty Images)

アフリカ中央部・ルワンダ政府は20日、過去6日間、マールブルグ病の新規感染者が報告されていないと明らかにした。

保健省の報道官は声明で、「世界保健機関(WHO)を含む関係当局と連携し、マールブルグウイルスの市中感染を抑え込むことに成功している」と述べた。

政府は9月27日に1人目の感染者を確認。これまでに15人が死亡したと報告している。

マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。致死率は地域の医療体制によって異なり、過去の発生では88%に達したこともあった。

マールブルグウイルスはコウモリからヒトに。また感染者の体液や皮膚に接触したヒトに感染する。空気感染はしない。

マールブルグ病のワクチンは開発中の段階であり、認可を受けたワクチンや治療法はない。

保健省によると、これまでに1146人の濃厚接触者をチェックしたという。

WHOのテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は記者会見でルワンダ政府の対応を称賛した。

保健当局は44人の回復を確認。3人の感染者が病院で治療を受けている。

保健省によると、感染者のほとんどが患者の治療中にウイルスに感染した医療従事者であった。

当局は最初の感染者(27歳男性)が洞窟に生息する特定のコウモリと接触、感染したと結論づけている。この男性は首都キガリのキングファイサル病院で治療を受け、そこで多くの医療従事者が感染した。

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