◎マールブルグウイルスはコウモリからヒトに。また感染者の体液や皮膚に接触したヒトに感染する。空気感染はしない。
2024年10月7日/ルワンダ、首都キガリの診療所(AP通信)

アフリカ疾病予防管理センター(CDC)は10日、アフリカ中央部・ルワンダにおけるマールブルグ病の感染が落ち着きつつあり、同国に対する渡航禁止措置は不要であると表明した。

ルワンダ政府は9月27日に1人目の感染者を確認。これまでに13人が死亡したと報告している。

マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。致死率は地域の医療体制によって異なり、過去の発生では88%に達したこともあった。

マールブルグウイルスはコウモリからヒトに。また感染者の体液や皮膚に接触したヒトに感染する。空気感染はしない。

マールブルグ病のワクチンは開発中の段階であり、認可を受けたワクチンや治療法はない。

アフリカCDCのカセヤ(Jean Kaseya)事務局長は声明で、「ルワンダ当局はマールブルグウイルスを抑え込むことに成功し、ルワンダから周辺国に広がるリスクはほぼゼロである」と述べ、当局による封じ込め措置を称賛した。

またカセヤ氏は「ルワンダ当局は濃厚接触者も管理下に置き、体調をチェックしている」と述べた。

米疾病対策センター(CDC)は今週、ルワンダへの渡航勧告を更新し、最近ルワンダに行ったことのある渡航者のスクリーニングを義務付けた。CDCはルワンダへの不要不急の旅行を再考するよう促している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク