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スーダン準軍事組織RSF司令官、「並行政府」の最高指導者に就任

軍政とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
2023年5月13日/スーダンとチャドの国境付近にある難民キャンプ(Getty Images/AFP通信)

アフリカ北東部・スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」のダガロ(Mohammed Hamdan Dagalo)司令官が軍事政権に対抗するもうひとつの政府「スーダン建国同盟指導評議会(TASIS)」の最高指導者に就任した。RSF系メディアが30日に報じた。

RSFは先月末にTASISを立ち上げ、軍政に勝利するまで戦い続けると誓った。

RSF系メディアによると、ダガロ氏は西部ダルフールの最大都市ニャラで就任宣誓を行ったという。

軍政はTASISを「テロ組織」と、TASISは軍政を「ウジ虫」と呼んでいる。

TASISはニャラを事実上の首都と位置づけているようだ。

現地メディアによると、軍政は30日、ニャラ市内に向けてドローンを発射したという。被害の情報はない。

軍政とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。

この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。

激戦が続くダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。

正確な死傷者数は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14カ月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。

ユニセフは27日、過去数カ月間で北ダルフール州エルファーシルと周辺地域から少なくとも60万人が避難したものの、市内には依然として26万人の民間人(うち13万人が子供)が閉じ込められ、少なくとも6000人の子供が餓死寸前の状態であると警告した。

RSFはこの1年間、ダルフールの中で唯一支配下にないエルファーシルへの攻撃を続けてきた。

エルファーシルはハルツームの南西800キロに位置し、ダルフールにおける軍事政権の最後の主要拠点となっている。RSFは24年5月からエルファーシルを包囲している。

ユニセフは今週初め、軍政とRSFによる空爆・砲撃・地上攻撃により、過去数週間で1000人以上の児童が死亡または負傷したと明らかにした。

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