◎クロサイは絶滅危惧種に指定されている。その角(犀角、さいかく)はアジアの一部地域で漢方薬として利用され、取引価格は金やコカインに匹敵すると伝えられている。
クロサイ(ロイター通信)

ケニア中部のロイサバ動物保護区にクロサイが帰ってきた。

地元の自然保護活動家たちはナイロビ国立公園から移送された21頭のクロサイが繁殖することを望んでいる。

この捕獲・移送作業はケニア史上最大規模であり、1カ月ほどかけて21頭をロイサバ動物保護区に移送した。

21頭は過密状態になりつつあるナイロビ国立公園の3つの保護区からやってきた。

ロイサバ動物保護区で警備にあたる担当者は地元テレビ局のインタビューで、「この保護区のクロサイは密猟によって絶滅した」と語った。「私たちは彼らが繁殖し、かつての状態に戻れるよう全力を尽くします...」

大きなクロサイを安全に移動させることは非常に難しい。18日間の訓練ではヘリコプターでサイを追跡し、麻酔銃で眠らせ、その後、約1トンの巨体をクレーンで慎重に吊り上げ、トラックの荷台に積み込み、移動させなければならない。

クロサイは絶滅危惧種に指定されている。その角(犀角、さいかく)はアジアの一部地域で漢方薬として利用され、取引価格は金やコカインに匹敵すると伝えられている。

サイの保護団体「セーブ・ザ・ライノ(Save the Rhino)」によると、野生のクロサイ個体数は約6400頭。その全てがアフリカ大陸で生活している。

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