スポンサーリンク
▽コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
2022年11月25日/コンゴ民主共和国、北キブ州郊外、国連PKOの装甲車(Jerome Delay/AP通信)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国東部で活動する同国最大の反政府勢力M23(3月23日運動)が北キブ州の2つの町を占領した。現地メディアが6日に報じた。

それによると、M23は州都ゴマの近郊に位置するマシシとカタレを支配下に置いたという。

マシシの人口は約4万人、ゴマの北方約80キロに位置する。カタレはゴマの西方約80キロに位置する。

M23の報道官はSNSに声明を投稿。マシシを制圧したと主張したが、カタレには言及しなかった。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成され、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、13年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。21年11月頃から活動を活発化させ、北キブ州の複数の集落を占領した。

コンゴ、米国、国連安保理はルワンダ政府がM23を支援していると指摘。ルワンダはこの主張を否定している。

1994年のルワンダ大虐殺に関与したとされるフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。

M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているものとみられる。

国連はコンゴ国内で活動するルワンダ兵を最大4000人と推定している。

AP通信は地元当局者の話しとして、「陸軍部隊がマシシとカタレから撤退した」と伝えている。

マシシの近郊で活動する陸軍部隊の司令官はAPの取材に対し、マシシがM23の支配下にあることを認めた。

政府はコメントを出しておらず、2つの町で死傷者が出たかは分かっていない。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

政府とM23による戦争は世界最大級の人道危機に発展。700万人以上が避難を余儀なくされている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク