◎コンゴ開発協同組合(CODECO)は東部地域に拠点を置く宗教団体。コンゴで最も危険な武装勢力のひとつとされ、複数の大量虐殺に関与したと告発されている。
コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州の集落(Getty Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国・北東部イトゥリ州の金鉱山に武装勢力が押し入り、少なくとも12人を殺害、16人を誘拐した。地元民兵が15日、明らかにした。

それによると、武装勢力「コンゴ開発協同組合(CODECO)」の戦闘員が14日に郊外の金鉱山を急襲。鉱夫12人をナタや斧で切り刻み、女性を含む16人を誘拐したという。

AP通信の取材に応じた地元の人権活動家はCODECOを「狂ったテロリスト」と呼び、厳しく非難した。「地獄からやってきたテロリストたちが12人をバラバラに切り刻み、女性と若い男を拉致したのです...」

CODECOは東部地域に拠点を置く宗教団体。コンゴで最も危険な武装勢力のひとつとされ、複数の大量虐殺に関与したと告発されている。

コンゴ東部では数十年に渡って紛争が続いており、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動。そのほとんどが土地や貴重な鉱物などを守るために戦っている。

CODECOと東部地域の民兵・自警団は戦争状態にあり、2017年頃からイトゥリ州や北キブ州で激戦を繰り広げている。

国連によると、2019~22年の間にCODECOの攻撃で死亡した民間人は確認できているだけで1800人に達したという。

CODECOは金や鉱物の豊富な地域を狙うことで知られている。昨年9月にはイトゥリ州郊外の集落に押し入り、14人を処刑した。

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