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▽M23は北キブ州の州都、東部の最大都市であるゴマに通じる南キブ州ミノバを占領。ゴマに接近中とされる。
2025年1月22日/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマ郊外の船着き場(AP通信)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国の東部・北キブ州で同国最大の反政府勢力M23(3月23日運動)が主要都市に接近している。

国連は22日、この進撃により、過去2週間で17万8000人以上が避難を余儀なくされたと明らかにした。

M23は北キブ州の州都、東部の最大都市であるゴマに通じる南キブ州ミノバを占領。ゴマに接近中とされる。

軍は21日の声明で、M23がミノバと周辺の町で攻勢を強めていると声明を出したが、占領には言及しなかった。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成され、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、13年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。21年11月頃から活動を活発化させ、北キブ州の複数の集落を占領した。

コンゴ、米国、国連安保理はルワンダ政府がM23を支援していると指摘。ルワンダはこの主張を否定している。

1994年のルワンダ大虐殺に関与したとされるフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。

M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているものとみられる。

国連はコンゴ国内で活動するルワンダ兵を最大4000人と推定している。

政府とM23による戦争は世界最大級の人道危機に発展。700万人以上が避難を余儀なくされている。

国連は21日にも声明を出し、ミノバと周辺の少なくとも4町がM23の支配下に置かれた結果、凄まじい数の住民がゴマに逃げ込んでいると述べていた。

M23がゴマの占領を目指しているかは不明。ゴマ郊外の船着き場には数千人が押し寄せている。

国連によると、ゴマ郊外の避難民キャンプでは約200万人がテント生活を送っている。

その一部は首都キンシャサなどに避難するため、船着き場でボートの到着を待っている。

子供と一緒に避難するという男性はAP通信の取材に対し、「M23がいない場所まで避難する。まずはゴマの対岸に移動しないといけない」と語った。

M23はこの数週間、北キブ州で大きく前進したとされる。今月初めにはゴマの近郊に位置するマシシとカタレを支配下に置いたとされる。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

政府はISIS系組織「民主同盟軍(ADF)」の攻撃にも対処する必要があり、厳しい戦いを強いられている。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

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