タンザニア大統領選、抗議デモ続く、2人死亡、インターネット遮断
与党・タンザニア革命党(CCM)とハッサン大統領に抗議する野党支持者たちは各地で抗議デモを展開。放火や略奪も報告された。
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アフリカ東部・タンザニアで30日、大統領選挙と政府与党に抗議するデモが激化し、少なくとも2人が死亡した。
当局が29日にインターネット通信を遮断。政府は最大都市ダルエスサラームに夜間外出禁止令を発令している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルはこれまでに少なくとも2人が治安部隊に撃たれて死亡したと報告している。
与党・タンザニア革命党(CCM)とハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領に抗議する野党支持者たちは各地で抗議デモを展開。放火や略奪も報告された。
警察庁は29日の声明で、ダルエスサラームの少なくとも2地区で暴動が起き、数百人の暴徒がバスとガソリンスタンドに放火したと説明した。
投票は29日に行われた。
選挙管理委員会は30日、ハッサン氏が272選挙区のうち8選挙区で得票率96.99%を獲得したと発表した。
ハッサン氏はほとんど知られていない16人の候補の挑戦を受けている。
主要野党2党の候補は立候補を禁じられている。
ハッサン氏の最大のライバルである野党指導者トゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏は今年4月に逮捕され、国家反逆罪で起訴された。
欧州議会の議員団は30日の声明で、「タンザニアの選挙は自由でも公正でもない」と非難。同盟国に対し、民主主義と人権を守るために断固として立ち向かうよう呼びかけた。
CHADEMAはリス氏の裁判を「弾圧」と呼び、「司法がCCMの圧力に屈した」と非難してきた。
リス氏は2017年の暗殺未遂事件で16発の銃弾を浴びながらも生還。2020年の大統領選で与党候補に敗れた。この暗殺未遂事件は未解決で、誰も逮捕されておらず、CHADEMAはCCMが暗殺者を送り込んできたと主張している。

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