◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
2024年10月15日/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマ、反政府勢力による暴力に抗議するデモ(Getty Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国東部・北キブ州で15日、隣国ルワンダと反政府勢力に抗議する集会が開かれ、数百人が参加した。

デモ隊はコンゴ政府への支持を表明、武装勢力との交渉を拒否し、ルワンダを罰するよう求めた。

デモに参加した男性はAP通信の取材に対し、「我々は政府軍を支持し、テロリストへの攻撃を強化するよう求めています」と語った。「我々の領土はテロリストに占領されています。私たちは正当な理由のない撤退命令、特に政治的動機に基づくメッセージを拒否するよう求めます...」

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

コンゴとルワンダ当局は東部地域の紛争を解決するためにルワンダで交渉を続けている。

デモを主催した団体の責任者は地元テレビ局のインタビューで、「ルワンダは毎日、コンゴのために戦っている、コンゴで活動するテロリストを追跡していると主張しているが、それは大嘘である」と語った。「だから我々は政府に対し、ルワンダ軍と激闘を繰り広げている民兵を支援するよう呼びかけているのです...」

同国最大の反政府勢力M23(3月23日運動)と政府は戦争状態にある。政府はルワンダがM23を支援していると非難している。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成され、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、13年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。21年11月頃から活動を活発化させ、北キブ州の複数の集落を占領した。

コンゴ、米国、国連安保理はルワンダ政府がM23を支援していると指摘。ルワンダはこの主張を否定している。

1994年のルワンダ大虐殺に関与したとされるフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。

M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているものとみられる。

国連によると、この紛争に巻き込まれて死亡した市民は数万人と推定されているが、正確な死者数を知る術はない。被害の全容も不明である。

デモ隊はこの地域活動するイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」によるジェノサイド(集団殺害)も非難した。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

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