逮捕されたブロガーが留置場で死亡、数十人が警察に抗議 ケニア

オワンガさんは6日、西部のビクトリア湖近くの町で逮捕され、ナイロビに連行された。
2025年6月9日/ケニア、首都ナイロビ、警察に抗議するデモ(AP通信)

アフリカ東部・ケニアの首都ナイロビで9日、警察署内で死亡したとされる男性ブロガーに連帯するデモが行われ、数十人が市内を行進した。

現地メディアによると、亡くなったのはオンラインメディアなどに記事を投稿していたアルバート・オワンガ(Albert Ojwang)さん。ナイロビ中央警察署に連行され、留置場で死亡したという。

警察はデモ隊が無許可で道路を占領したとして、催涙ガス弾を発射。数人を拘束した。

警察はオワンガさんが留置場の壁に頭を打ちつけたと説明している。

活動家たちは警察官がオワンガさんを殺害したと主張している。

オワンガさんは6日、西部のビクトリア湖近くの町で逮捕され、ナイロビに連行された。

警察は逮捕の理由について、「オワンガさんがソーシャルメディアで警察幹部に関する虚偽の情報を拡散した」と説明している。

警察庁はその後、オワンガさんが亡くなった経緯を調べるため、独立した監査機関が調査を開始したと明らかにした。

地元メディアは関係者の話しとして、「オワンガさんが亡くなった当日、勤務中だった警察官が上司の許可を得ずに帰宅した」と伝えている。

警察は調査に支障が出るとして、オワンガさんの死因は明らかにしていない。

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