スーダン準軍事組織RSF、ダルフールの避難民キャンプを攻撃、31人死亡
RSFの部隊は16日午前にキャンプを砲撃。子供7人と妊婦を含む少なくとも31人が死亡、13人が負傷した。
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アフリカ北東部・スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が北ダルフール州エルファーシルの避難民キャンプを砲撃し、少なくとも31人が死亡した。地元当局が17日、明らかにした。
それによると、RSFの部隊は16日午前にキャンプを砲撃。子供7人と妊婦を含む少なくとも31人が死亡、13人が負傷したという。
このキャンプがRSFの攻撃を受けたのは過去1週間で2回目である。
エルファーシルに拠点を置く人権団体はフェイスブックに声明を投稿。「RSFが早朝、キャンプに対し数時間に及ぶ大規模な砲撃を仕掛けた」と書いた。
この砲撃により、キャンプ内の民間施設とインフラが深刻な損害を受けたとのこと。
RSFはコメントを出していない。
先週初めの攻撃では少なくとも40人が死亡、19人が負傷している。
このキャンプは約45万人の避難民を収容し、過去に何度もRSFの攻撃を受けてきた。
軍事政権とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。
激戦が続くダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。
国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。
正確な死傷者数は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14カ月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。
RSFはこの1年間、ダルフールの中で唯一支配下にないエルファーシルへの攻撃を続けてきた。
エルファーシルはハルツームの南西800キロに位置し、ダルフールにおける軍事政権の最後の主要拠点となっている。RSFは24年5月からエルファーシルを包囲している。