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スーダン準軍事組織RSFが病院空爆、10人死亡、19人負傷


攻撃は4月2日に発生、手術室や産科病棟が標的となった。
スーダン、西部ダルフールの集落(Getty Images)

内戦が続くスーダンで準軍事組織による病院攻撃が発生し、医療体制への深刻な打撃が浮き彫りとなった。国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」によると、白ナイル州にある病院が準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」のドローン攻撃を受け、少なくとも10人が死亡、19人が負傷した。死亡者の中には医療スタッフ7人が含まれており、病院の運営中枢も大きな被害を受けた。

攻撃は4月2日に発生、手術室や産科病棟が標的となった。現場では当時、子ども向けの予防接種活動が行われ、多くの住民が病院に集まっていたという。負傷者は同州内の別の病院に搬送された。

AP通信によると、爆発が午前中に複数回確認され、病院の管理責任者や事務責任者も死亡した。医療機関が攻撃対象となったことで、地域住民の医療アクセスはさらに制限される恐れがある。

RSFは国軍の管理下にある地域へのドローン攻撃を強化してきた。両勢力の衝突が2023年4月に本格化して以降、全国規模の内戦へと拡大し、民間人を巻き込む被害が深刻化している。

世界保健機関(WHO)によると、この戦争開始以降、医療施設に対する攻撃は200件以上に上る。医療機関の破壊や機能停止により、十分な治療を受けられない市民が増加し、人道危機が一段と深刻化している。

実際、直近でも西部ダルフール地方の病院が攻撃を受け、数十人が死亡するなど、医療施設が繰り返し標的となっている。学校や市場、避難民キャンプなど民間施設への攻撃も相次ぎ、戦闘の無差別化が懸念されている。

MSFや人権団体は今回の攻撃を強く非難し、医療施設や民間人への攻撃は国際人道法に反する可能性があると指摘した。また軍事政権はRSFを国際テロ組織に指定すべきだと主張するなど、国内外で批判の声が高まっている。

この内戦では数万人が死亡し、1400万人以上が避難生活を余儀なくされている。今回の病院攻撃は戦争が医療インフラを破壊し続けている現実を象徴する出来事であり、停戦と民間人保護の必要性が改めて問われている。

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