◎ブルキナファソ北部ではサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)関連組織が複数活動している。
2021年7月1日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグーの基地(Getty Images/AFP通信)

ブルキナファソ政府は6日、北部地域で活動している部隊が武装グループの襲撃を受け、兵士7人とボランティア民兵4人の死亡を確認したと発表した。

声明のよると、武装グループは5日に部隊を襲撃し、最初の攻撃で兵士2人と民兵4人、2度目の攻撃で準軍組織の民兵4人が死亡したという。

軍報道官は「北部に拠点を置くテロリストは部隊を待ち伏せし、攻撃をしかけた」と説明した。

また報道官によると、部隊は武装グループの戦闘員20人を射殺し、武器、弾薬、通信機器を押収したという。

ブルキナファソ北部ではサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)関連組織が複数活動している。進行中のサヘル紛争(マリ北部紛争)の犠牲者は2000人以上、200万人以上が避難民になった。

イスラム過激派組織の暴力はブルキナファソと国境を接するマリとニジェールも苦しめている。

この3カ国は世界で最も貧しい国のひとつであり、その部隊はジハード軍の襲撃、待ち伏せ、爆弾テロに対応する装備を持っていない。

ブルキナファソは2019年末、祖国防衛義勇軍と呼ばれる部隊を創設したが、現地メディアによると、この部隊はジハード軍の攻撃に圧倒され、最も深刻な被害を受けているという。

義勇軍の新兵は2週間訓練を受けた後、軍の監視、情報収集、パトロールなどに増援として加わる。

選挙で選出されたカポレ(Roch Kabore)大統領は今年1月、ジハード軍の暴力に対する怒りが引き起こした軍事クーデターで失脚した。

軍事クーデターを主導した新大統領のダミバ(Paul-Henri Sandaogo Damiba)中佐は安全保障を最優先するを宣言している。

しかし、ジハード軍の攻撃は新たに創設された「対話委員会」により暴力を終結させる取り組みが始まって以降も続いている。

4月24日にも北部の2つの部隊に対する組織的な攻撃で兵士9人を含む15人が死亡した。

2022年1月24日/ブルキナファソ、反乱軍のダミバ中佐(Getty Images/AFP通信)
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