◎サハラ砂漠の南に位置するサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやISIS系組織が暗躍している。
ニジェール軍の車列(Issouf Sanogo/AFP通信/Getty Images)

ニジェール軍は24日、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのあるイスラム過激派の戦闘員11人を先週殺害し、6人を逮捕したと発表した。

国防省は週報で、「ブルキナファソに近い南西部ティラベリ州で先週作戦を決行し、武器を押収。130台以上のオートバイを破壊した」と説明している。

ティラベリ州はブルキナおよびマリと国境を接する同国で最も不安定な地域のひとつで、サヘル地域に拠点を置く過激派の攻撃に悩まされている。

ニジェール軍は最近、旧宗主国フランスの支援を受け、この地域の過激派に対する作戦を開始した。

国防省は週報の中で、「西部地域に配備された対過激派部隊の兵士2人が負傷した」と報告した。怪我の程度は明らかにしていない。

部隊は過激派にガソリンなどを供給していたとされる密輸ネットワークも合わせて取り締まったようだ。

サハラ砂漠の南に位置するサヘル地域ではアルカイダやISIS系組織が暗躍している。

過激派はニジェール、マリ、ブルキナ、MINUSMA(国連マリ多面的統合安定化ミッション)などへの攻撃を繰り返し、現在はマリとブルキナで攻勢を強めているとされる。

国連によると、この紛争に巻き込まれ死亡した民間人は確認できているだけで数千人に達し、数百万人が避難を余儀なくされている。

国連は最近、ブルキナ国境近くのニジェールの村から昨年11月と12月の間に市民約1万人が移住を余儀なくされたと報告した。

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