◎トラッションは「古い物をリサイクルして作ったおしゃれな物」を意味する俗語。
ナイジェリアの最大都市ラゴスで20日、気候変動や環境汚染対策などの強化を求める若者たちによる「トラッションショー」が行われた。
トラッションは「古い物をリサイクルして作ったおしゃれな物」を意味する俗語で、2004年にニュージーランドで初めて使われ、世界に拡散した。
ラゴス在住の10代の環境活動家たちはゴミを再利用してランウェイ用の衣装を作った。
ラゴスに拠点を置く環境保護団体「グリーンフィンガース・ワイルドライフ・イニシアチブ」は声明で、「このショーは環境汚染に対する意識を高めるために企画された」と述べている。
ラゴスの人口は約1500万人。アフリカ大陸で最も人口の多い都市のひとつであり、1日あたりのゴミ排出量は1万2000トンと推定されている。
地元メディアによると、ナイジェリアの環境に関する法律や規則はうまく機能しておらず、毎年少なくとも3万人が公害で死亡しているという。
活動家たちはエジプトで行われたCOP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)の閉会に合わせてショーを開催した。
グリーンフィンガーズ・ワイルドライフ・イニシアチブは若い活動家やモデルと協力して、できるだけ多くのプラスチックをリサイクルすることを目指している。
活動家たちは排水溝や海岸など、ラゴスの広い範囲で定期的にゴミ拾いを行っている。そのゴミはトラッションショーに利用される。
赤いプラスチックの布をまとった16歳の少女はAP通信の取材に対し、「変化を起こすために参加した」と語った。「私たちは今、気候変動の影響を受けていると実感しています...」