ナイジェリア海軍が原油窃盗取り締まり強化、240人逮捕

ナイジェリアはアフリカ最大の原油輸出国であり、違法製油所が社会問題になっている。
ナイジェリア南部の違法製油所(ロイター通信)

アフリカ西部・ナイジェリアの海軍は19日、過去2年間の取り締まりで、原油の窃盗に関与した76隻の船舶を拿捕し、242人を逮捕、800カ所を超える違法製油施設を解体したと明らかにした。

ナイジェリアはアフリカ最大の原油輸出国であり、違法製油所が社会問題になっている。

違法業者は主に南部に拠点を置き、国営企業のパイプラインから原油を抜き取り、販売する。

海軍によると、2023年6月以降、犯罪組織から約17万1000バレルの原油と数百万バレルの違法精製燃料を押収したという。

海軍の報道官は記者会見で、「捜査当局は今年1月から5つの主要輸出ターミナルの検証を開始し、原油窃盗の根本原因を断つための措置を講じている」と説明した。

また報道官は「海軍は巡視艇、3隻の艦艇、3機の攻撃ヘリを調達し、2隻の沿岸防衛艇を建造中で、近日中にトルコの造船所から全長76メートルの巡視船2隻の引き渡しを受ける予定である」と明らかにした。

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