ナイジェリア軍、武装ギャングの戦闘員数十人殺害 ザムファラ州

ザムファラ州は同国で最も危険な州のひとつ。地元で「バンディッド」と呼ばれる盗賊団は過去数年で数千人を誘拐、数百人を殺害したとされる。
アフリカ西部・ナイジェリア、北西部ザムファラ州郊外の集落、陸軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・ナイジェリア北西部ザムファラ州で軍が武装ギャングの戦闘員数十人を殺害した。当局が11日、明らかにした。

それによると、陸軍と空軍の合同部隊は10日早朝、同州郊外の集落を襲撃する準備をしていた「盗賊」を急襲。空爆と地上戦で戦闘員数十人を一掃したという。

ザムファラ州は同国で最も危険な州のひとつ。地元で「バンディッド」と呼ばれる盗賊団は過去数年で数千人を誘拐、数百人を殺害したとされる。

地元テレビ局は治安筋の話しとして、「軍はバンディッドのメンバー400人以上を追跡中である」と報じた。

空軍の報道官は声明で、「戦闘機による空爆で盗賊団の拠点を破壊し、陸軍が残党を一掃した」と明らかにした。

ザムファラ州では先月、バンディッドとみられるギャングが複数の集落を襲撃し、少なくとも9人が死亡、女性や子供を含む100人以上が拉致される事件が発生した。

ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。

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