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ナイジェリア軍、ボルノ州で過激派28人殺害、対テロ作戦

ボルノ州は過去16年間、西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」の反乱の拠点となってきた。
2024年6月30日/ナイジェリア、北東部ボルノ州、自爆テロが発生した結婚式場近くの通り(AP通信)

ナイジェリア空軍が北東部ボルノ州で過激派の拠点を空爆し、少なくとも15人を殺害した。軍報道官が4日、明らかにした。

それによると、空挺部隊は3日、ボルノ州郊外の森林地帯にある過激派の指揮所を空爆したという。

報道官は声明で、「この空爆は同地域における過激派の活動を裏付ける情報収集と監視活動を経て実施された」と述べた。

また報道官は「空爆で反乱勢力が使用していた重要施設を破壊した」と強調。どの組織を攻撃したかは明らかにしなかった。

ボルノ州は過去16年間、西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」の反乱の拠点となってきた。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。

軍は先月末、ボルノ州を含む北部地域における8カ月間の対テロ作戦で過激派やテロ組織の兵士592人を殺害したと発表。24年の戦果を上回ったと報告していた。

一方、陸軍は4日、ボルノ州内で輸送隊への待ち伏せ攻撃を撃退し、ボコ・ハラムの戦闘員13人を殺害したと発表した。

それによると、輸送隊は3日に待ち伏せ攻撃を受け、兵士1人が負傷したという。

陸軍は声明で、「ボコ・ハラムは即席爆発装置(IED)2つを起爆した後、発砲したが、部隊が応戦し、テロリスト13人を殺害、残党は逃走した」と明らかにした。

ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムやISWAPなど、数十の過激派や武装勢力が活動している。

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。

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