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▽ナイジェリアの人口は2億人超。2023年にUSAIDから援助を受けた上位10カ国に入っていた。
米国際開発庁(USAID)の支援物資(Getty Images)

アフリカ西部・ナイジェリアの国会は13日、米国際開発庁(USAID)による援助凍結を受け、保健分野への追加予算を承認した。

それによると、上院の予算委員会は米国の援助削減による不足分を補うため、2億ドルの追加配分を承認したという。

ナイジェリアの人口は2億人超。2023年にUSAIDから援助を受けた上位10カ国に入っていた。

米国務省は緊急食料支援プログラムとイスラエルおよびエジプトへの軍事援助を例外として、全ての対外援助事業・資金を90日間凍結するよう命じている。

上院の予算委員長は13日の議会演説で、「米国の対外援助削減によってナイジェリアが悪影響を被る可能性があり、特に疾病対策に影響を及ぼす」と語った。

上院はこの2億ドルについて、「米国による保健分野への支援停止によって生じたギャップを埋める」としている。USAIDは長年、ナイジェリアのワクチンと医療分野を支援してきた。

在ナイジェリア・米国大使館によると、USAIDは2023年だけでもナイジェリアの保健支援に6億ドル以上を割り当て、そのほとんどがマラリア予防、HIV撲滅、ワクチン供給の取り組みを支援するためのものであった。

USAIDの凍結はナイジェリア北部で続く紛争や、チャド、ニジェール、カメルーンにまで影響を与えている西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」との戦いにおける人道支援にも影響を与える可能性がある。

トランプ(Donald Trump)大統領は今週、USAIDを「無能で腐敗している」と非難し、政府効率化省(DOGE)のマスク(Elon Musk)氏にその縮小を命じた。

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