ナイジェリア25年9月インフレ率18.02%、6ヶ月連続で低下
インフレ率がこの水準まで下がったのは3年ぶり。食品価格の低下が続いている。
.jpg)
アフリカ西部・ナイジェリアの国家統計局が先月の消費者物価指数(CPI)を公表した。
それによると、25年9月のインフレ率は前年同月比18.02%増、6カ月連続で前月を下回った。8月は20.12%であった。
インフレ率がこの水準まで下がったのは3年ぶり。食品価格の低下が続いている。
ナイジェリアのインフレ率は昨年、28年ぶりの高値に達した。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は23年5月の就任初日にガソリン補助金を廃止。複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。
その後も電気料金の補助金を廃止するなどした結果、ガソリン価格は2倍以上に、公共交通機関の運賃や日用品の価格も急騰した。
24年12月のインフレ率は34.80%、25年1月は24.48%まで低下。その後は下落ペースが鈍化している。
家計支出の大部分を占める食品インフレ率は、供給状況の改善と季節的な収穫を反映し、8月の21.87%から9月には16.87%に緩和した。
国家統計局によると、食品・非アルコール飲料、飲食店・宿泊サービス、運輸も低下した。
中央銀行は先月、ディスインフレが続くとの予測を理由に、2020年以来初めて政策金利を引き下げた。