ナイジェリア税関当局、1600羽超のオウムとカナリア押収、違法取引

税関当局は7月31日、ラゴスの空港で保護対象種であるオウムとカナリアを押収したという。逮捕者は出ていない。
アフリカ西部・ナイジェリアの警察官(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・ナイジェリアの税関当局がラゴス国際空港からクウェートへ輸送されていた1600羽を超えるオウムとカナリアを押収した。当局が5日、明らかにした。

それによると、税関当局は7月31日、ラゴスの空港で保護対象種であるオウムとカナリアを押収したという。逮捕者は出ていない。

国際NGOワイルド・アフリカの西アフリカ担当はAP通信の取材に対し、「この摘発は違法な野生生物取引との闘いが前進していることを示している」と語った。

ナイジェリアは保護対象種の国際取引における主要な拠点の一つとなっている。

ナイジェリアは絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、ワシントン条約)に署名している。

税関当局によると、今回押収した輸送品にはCITES許可証や、オウムたちが合法的に入手されたことを証明する書類が添付されていなかったという。

税関は声明の中で、「この輸送品の責任者を捜索中であり、今回保護された鳥たちは専門施設でリハビリを受けた後、野生に戻すために国立公園局に引き渡される予定だ」と明らかにした。

国連によると、世界における野生生物の違法取引額は年間80億ドルから100億ドルにのぼるという。

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