◎一部の犠牲者は警察が到着する前に埋葬されたため、正確な死者数は分かっていない
ナイジェリア政府は7日、南西部オンド州郊外のカトリック教会で発生した襲撃事件について、これまでに幼児2人を含む22人の死亡を確認したと明らかにした。
州当局によると、正体不明の武装集団は5日の礼拝中に攻撃を仕掛けたという。地元メディアは少なくとも50人が死亡、数十人が負傷したと報じている。
オンド州の緊急事態管理部門の広報担当はAP通信の取材に対し、「当局は犠牲者の検死を行っている最中で、約50人が病院で治療を受けている」と語った。
地元メディアによると、一部の犠牲者は警察が到着する前に埋葬されたため、正確な死者数は分かっていないという。
州の広報担当も、「一部の犠牲者はすでに埋葬されてしまったため、正確な死者数を把握できていない」と説明した。
ナイジェリア政府は北東部地域に拠点を置くイスラム過激派組織ボコ・ハラムやその他のジハード組織と10年以上戦っている。
南部の治安は北部に比べると落ち着いているとされるが、分離主義者や盗賊が活動している地域もあるため、油断できない。
オンド州は同国で最も平和な州のひとつと考えられていた。州の住民は小さな町の教会で虐殺事件が発生したことに動揺している。
AP通信によると、州内の学校や人が集まる施設(教会、モスク、飲食店など)は閉鎖されたままだという。
オンド州警察は7日、「容疑者は少なくとも5人いるとみられるが、特定には至っていない」と声明を発表した。
警察の報道官によると、現場で未使用のIED(即席爆発装置)を3個押収したという。
地元メディアは警察当局の情報を引用し、「一部の容疑者は礼拝者に変装し、教会内で犯行に及んだ」と報じている。また、他の容疑者は教会を取り囲み、礼拝が始まると一斉に銃撃したという。