▽特殊部隊は1月7~13日にかけての対テロ作戦で過激派の拠点を一掃し、テロリスト76人を無力化、72人を逮捕し、誘拐された8人の人質を救出した。
アフリカ西部・ナイジェリア軍は16日、北東部ボルノ州で対テロ作戦を実施し、イスラム過激派の戦闘員76人を殺害したと明らかにした。
陸軍の報道官は首都アブジャの会見で、「特殊部隊は1月7~13日にかけての対テロ作戦で過激派の拠点を一掃し、テロリスト76人を無力化、72人を逮捕し、誘拐された8人の人質を救出した」と語った。
報道官は過激派の詳細に言及しなかった。
一部の地元メディアは関係者などの話しとして、西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」もしくはその一派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」の隠れ家が標的になったとみられると伝えている。
この作戦中に陸軍側で死傷者が出たかも分かっていない。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボルノ州では12日、郊外の集落にイスラム過激派とみられる武装勢力が押し入り、住民40人を虐殺する事件が発生した。犯行声明を出した組織は確認されていない。
ナイジェリア北部でこのような事件は珍しくなく、ボコ・ハラムやISWAPを含む武装勢力が軍や警察だけでなく、多くの市民を殺害している。