武装集団が集落襲撃、33人殺害 ナイジェリア北西部
警察によると、襲撃を行ったのはイスラム過激派組織「ラクラワ」とみられる。ラクラワはイスラム国(ISIS)系組織のひとつである。
-2.jpg)
ナイジェリア北西部ケビ州の集落に武装集団が押し入り、少なくとも33人が死亡した。地元警察が19日、明らかにした。それによると、事件は同州郊外の2つの集落で18日午後に発生したとされる。武装集団はほぼ同時に2集落を襲撃したとみられるが、詳細は明らかになっていない。
警察によると、襲撃を行ったのはイスラム過激派組織「ラクラワ」とみられる。ラクラワはイスラム国(ISIS)系組織のひとつである。
ラクラワは隣接するソコト州からケビ州に侵入したとされる。地元当局はX(旧ツイッター)への投稿で、「武装集団がこの地域に押し入った主な目的は家畜の略奪であり、複数の村で住民と衝突が発生した」と説明している。襲撃では村々に対する襲撃や略奪が行われ、地元住民への発砲により、死傷者が多数出た。
ラクラワはソコト州周辺で活動するISIS系勢力で、過去にも集落への襲撃や誘拐、家畜略奪などの犯罪行為を繰り返してきた。警察は声明で「初期調査の結果、ラクラワが牛を盗むためにその地域に侵入したことが確認された」と述べ、住民や治安部隊との衝突が死者を増やした要因と説明した。
今回の襲撃を受けて、ケビ州警察は軍や他の治安機関と連携し、現場への追加部隊の展開や巡回を強化している。治安当局は地域の安定回復に向けた対策を進めるとともに、犠牲者の家族に哀悼の意を表明した。声明では、地元住民に対して不審な動きがあればすぐに治安当局に通報するよう呼びかけている。
ナイジェリア北部では長年にわたり複雑な安全保障危機が続いており、イスラム過激派や武装集団による襲撃や誘拐が頻発している。これにより多くの民間人への攻撃が相次ぐとともに、農牧業や地域経済への打撃も深刻化している。政府は治安部隊の強化や軍事作戦を通じて対応を図っているが、根本的な治安改善には時間を要している。
ナイジェリアと米国との間では安全保障協力が進展し、米軍の訓練支援部隊約100人が現地に到着していることが発表されている。これは武装集団に対する軍の戦闘能力向上を目的としているが、依然として地域の治安は脆弱な状態にある。
