ナイジェリア、麻薬カルテル捜査で米英と協力へ
ナイジェリア国家麻薬取締局(NDLEA)によると、コカインは先週末に空コンテナ内で発見された。
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ナイジェリア当局は11日、最大都市ラゴスの港湾で押収された1000キロ余りのコカインに関与する麻薬カルテルの解明に向け、米国およびイギリスの関連機関と協力していると発表した。
ナイジェリア国家麻薬取締局(NDLEA)によると、コカインは先週末に空コンテナ内で発見された。
その価値は3380億ナイラ(約362億円)以上に上り、同国史上最大級の麻薬押収事案となった。
NDLEAの広報官は声明で「当局の要請に迅速に対応し、米麻薬取締局(DEA)と英国家犯罪対策庁(NCA)の職員がラゴスにおける過去最大規模のコカイン押収事件の捜査に加わっている」と説明した。
コカインは港湾運営者が発見し、11日に正式にNDLEAに引き渡された。
ナイジェリアは西アフリカの地理的優位性と港湾・空港の多さから、コカインやヘロインなどの違法薬物の重要な中継点になっている。
南米からヨーロッパや中東へ向かう密輸ルートが整備され、地元の犯罪組織や腐敗した役人が関与している。
国内では大麻や合成薬物の消費も増加し、公衆衛生と治安に深刻な影響を与えている。資金洗浄や闇市場での取引も横行し、郵便物や隠しコンパートメント、人を使った運搬といった手口が使われる。
NDLEAや保健機関は摘発と予防啓発を進めているが、貧困や失業、司法制度の脆弱さが取り締まりを難しくしており、国際機関や近隣諸国との協力による法執行力と予防策の強化が求められている。
