◎プラトー州では宗教や部族間抗争が多発している。
ナイジェリア、北部プラトー州カナム地区の集落(Getty Images/AFP通信)

ナイジェリア中部プラトー州で正体不明の武装集団が市民少なくとも50人を虐殺したとされる事件について、地元警察は26日、部族間抗争に関与したとされる9人を逮捕したと明らかにした。

事件はプラトー州郊外の複数の集落で22日と23日に発生。武装集団が住民を銃やナタで殺害し、家屋に火を放ったうえで、女性と家畜を略奪したとされる。

プラトー州では宗教や部族間抗争が多発している。

集落を襲撃した武装集団はフラニ人の遊牧民とみられるが、詳細は不明。警察は逮捕した9人の身元と認否を明らかにしていない。

水や土地を巡るフラニ人と地元のベロム人による部族間抗争は数十年前から続いており、収束の目途は全く立っていない。

プラトー州では昨年12月にも市民140人以上が虐殺されている。

地元メディアは関係者の話しとして、「殺害された50人の大半がベロム人とみられ、犠牲者の数はさらに増える可能性がある」と伝えている。

一部のメディアは警察の現場検証が始まる前に埋葬された犠牲者がいると報じたが、詳細は不明だ。

陸軍の報道官は26日、事態を沈静化させるためにこの地域に特殊部隊を派遣したと明らかにした。

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