◎ガソリン価格はこの1年で2倍以上に跳ね上がり、消費者物価指数(CPI)も過去30年で最高水準に達した。
ナイジェリア、ラゴス、デモ隊を取り締まる警察官(Sunday Alamba/AP通信)

ナイジェリアの政府職員とその他労働組合が27日、新たな全国一斉ストライキを開始した。

ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は昨年、ガソリン補助金の廃止や複数の為替レートを統一するなどの政策を実行。財政健全化を進めている。

その結果、ガソリン価格はこの1年で2倍以上に跳ね上がり、消費者物価指数(CPI)も過去30年で最高水準に達した。先月のインフレ率は30%弱であった。

公務員を代表する労組は全国の労働者を対象に、6カ月間一時金を給付するよう要求。さらに数百万世帯の貧困層に少なくとも3カ月間、生活保護費として毎月15ドル支給するよう求めている。

それによると、この支援策はティヌブ氏が大統領選で約束した公約のひとつだという。

ティヌブ氏は1年以内に天然ガス自動車・タクシー・バスを大量導入すると有権者に約束していたが、実現できていない。

地元メディアによると、政府機関は職員を減らして最低限の業務を継続しているという。

最大都市ラゴスのストに参加した男性は地元テレビ局の取材に対し、「ティヌブは公務員を奴隷のように働かせている」と語った。

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