◎ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ナイジェリア北部、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア北東部ボルノ州の結婚式場と病院で6月30日、自爆テロが発生し、少なくとも18人が死亡、30人が重軽傷を負った。

州警察の報道官は記者会見で、「最初の自爆テロは北東部の町にある結婚式場で発生した」と語った。

それによると、その数分後に近くの総合病院で爆発が起きたという。

地元テレビ局は情報筋の話しとして、「2つの現場で妊婦と子供を含む少なくとも18人が死亡、30人が負傷し、うち数人が意識不明の重体である」と報じた。

犯行声明を出した組織は確認されていない。ボルノ州は西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムによる学生誘拐事件で知られ、何度もテロ攻撃に見舞われてきた。

ボコ・ハラムは女性や少女を自爆テロに利用することがあり、攻撃者の中には同組織が誘拐した被害者が含まれているという噂もある。

ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は声明でこの自爆テロを非難。陸軍と警察が捜査を進めていると明らかにした。

国軍とボコ・ハラムは戦争状態にある。

ボコ・ハラムは一連の反乱で3万5000人以上を殺害。国連はこの紛争による避難民を260万~300万人と推定している。

ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。北西部カツィナ州では先週、正体不明の武装集団が郊外の集落に押し入り、住民少なくとも7人を殺害、約100人を誘拐した。

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