ナイジェリア上院、ティヌブ大統領の対外借入計画を承認

ティヌブ氏は5月、議会に世界銀行や国際通貨機関(IMF)などからの借入を要請していた。
アフリカ西部・ナイジェリア、首都アブジャの連邦議会(AP通信)

アフリカ西部・ナイジェリアの連邦議会上院が25年度予算の不足分を補うため、ティヌブ(Bola Tinubu)大統領が提案した210億ドルを超える対外借入計画を承認した。現地メディアが23日に報じた。

ティヌブ氏は5月、議会に世界銀行や国際通貨機関(IMF)などからの借入を要請していた。

上院予算委員会は声明で、「この承認により、今年度の予算を確保するための準備が整った」と述べた。

資金はインフラ、医療、教育、安全保障、住宅に充当される。そのうち30億ドルは東部鉄道沿いの2044キロメートルの狭軌線路の改修に割り当てられる予定だ。

ティヌブ氏は23年5月の就任初日にガソリン補助金を廃止。複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。

その後も電気料金の補助金を廃止するなどした結果、ガソリン価格は2倍以上に、公共交通機関の運賃や日用品の価格も急騰した

これらの措置は成長を刺激する目的で行われたが、結果的にインフレを加速させ、経済危機に発展した。

25年6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比22.22%増、3カ月連続で前月を下回った。5月は22.97%であった。

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