◎対象は5歳以下の幼児。1回目接種から5か月後に2回目を接種する。
アフリカ西部・ナイジェリアでマラリアワクチンの接種キャンペーンが始まり、多くの幼児が各地の病院でワクチンを接種した。
対象は5歳以下の幼児。1回目接種から5か月後に2回目を接種する。
同国でマラリアの罹患率が最も高い南部バイエルサ州でも接種が始まり、子供を連れた多くの母親が病院や保健所に足を運んだ。
マラリアはマラリア原虫をもった蚊に刺されることで感染する疾患。最も多い症状は発熱と悪寒で、発熱の数日前から倦怠感、背部痛、食欲不振など、不定の前駆症状が認められることもある。予防も治療も可能だ。
WHOによると、2022年の世界のマラリア感染者数は約2億4900万人、死者数は約60万8000人。その95%はアフリカで報告されている。
ナイジェリアでは昨年、マラリアにより約20万人が死亡したと推定されている。
バイエルサ州の接種キャンペーンを保健担当は記者団に対し、「この地域のマラリア感染率は特に高く、ワクチンに期待している」と語った。
それによると、同州の犠牲者の3割が5歳未満であったという。
バイエルサ州は声明で、「ワクチンが不妊の原因になるなど、誤った情報が拡散しているとして、対処する必要がある」としている。