◎検察庁は29人の起訴を取り下げた。
2024年11月5日/ナイジェリア、首都アブジャ、釈放された未成年者たち(AP通信)

ナイジェリア当局は5日、国家反逆罪で起訴された14~17歳の未成年者29人を釈放した。

地元メディアによると、検察庁は29人の起訴を取り下げたという。

検察庁は1日、8月の抗議デモに参加したとして、この29人を含む76人を国家反逆罪、扇動罪、公務執行妨害、器物破損などの罪で起訴した。

国家反逆罪の法定刑には死刑が含まれている。

8月のデモは若者の雇用機会と業務体系の改善を求めるもので、治安部隊の取り締まりにより少なくとも20人が死亡、数百人が逮捕された。

この未成年者たちは2カ月以上勾留され、ひどくやせ細っているように見えた。

29人のうち4人は先週テレビで生中継された罪状認否が始まる前に失神し、病院に搬送された。

29人はアブジャの拘置所から解放され、保護者の待つ施設に移動。カメラに向かって手を振り、「無実が証明されうれしい」などと語った。

息子2人の釈放を訴えていた母親はAP通信の取材に対し、「警察は息子がカノ州のデモに参加していたとして連行したが、2人は一度もデモに参加したことがなく、たまたま用事でカノ州に行っただけだ」と語った。

もう1人の母親はAPに「息子はアブジャ市内の修理工場から顧客にオートバイを届けただけなのに、警察に逮捕された」と明らかにした。「息子は抗議デモに全く興味がない、バイクやゲームが好きな普通の若者なのに、警察はデモに参加したと主張し、息子を連れ去りました...」

検察は76人が抗議デモという名の暴動で店舗を略奪したり、建物に火を放ったり、国家転覆を企てたと主張していた。

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