◎生活危機に対する不満は高まり、この数ヶ月間に何度も大規模な抗議デモが起きている。
アフリカ西部・ナイジェリアのティヌブ(Bola Tinubu)大統領が23日、より効率的な政権運営を目指し、5人の閣僚を更迭、内閣改造を行った。
ティヌブ政権はインフレや貧困、格差に抗議するデモに直面している。
ティヌブ氏は5人の大臣と3人の次官を新たに任命した。
ティヌブ氏は昨年5月の就任初日にガソリン補助金を廃止。複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。
その後も電気料金の補助金を廃止するなどした結果、ガソリン価格は2倍以上に、公共交通機関の運賃や日用品の価格も急騰した。
同国の消費者物価指数(CPI)は過去30年で最も高い水準にあり、自国通貨ナイラの米ドル相場は記録的な安値となっている。
生活危機に対する不満は高まり、この数ヶ月間に何度も大規模な抗議デモが起きている。
8月には若者の雇用機会と仕事の改善を求める抗議デモで少なくとも20人が死亡、数百人が逮捕された。