◎ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
2024年6月30日/ナイジェリア、北東部ボルノ州、自爆テロが発生した結婚式場近くの通り(AP通信)

ナイジェリア北東部ボルノ州の結婚式場と葬儀場で発生した自爆テロについて、捜査当局は1日、死者が30人に達し、100人以上が病院で手当てを受けていると明らかにした。

最初の自爆テロは北東部の町にある結婚式場で発生。その数分後、近くの葬儀場で爆発が起きたという。

地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「披露宴に2人の子供を連れて忍び込んだ身元不明の女が身体に巻き付けたIED(即席爆発装置)を起爆した」と伝えている。

その数分後、別の自爆テロ犯が葬儀会場に忍び込み、自爆したとされる。

犯行声明を出した組織は確認されていない。ボルノ州は西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムによる学生誘拐事件で知られ、何度もテロ攻撃に見舞われてきた。

ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は声明でこの自爆テロを非難。陸軍と警察が捜査を進めていると明らかにした。

地元メディアによると、ティヌブ氏は関係閣僚に市民の命と治安を守る取り組みを強化するよう命じたという。

ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。北西部カツィナ州では先月末、正体不明の武装集団が郊外の集落に押し入り、住民少なくとも7人を殺害、約100人を誘拐した。

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