ナイジェリア空軍、カメルーン国境付近でイスラム過激派35人超殺害
この過激派はカメルーン国境近くにある陸軍基地への攻撃を計画していたという。
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ナイジェリア空軍は23日、カメルーン国境付近で空爆を実施し、イスラム過激派の戦闘員35人以上を殺害したと発表した。
それによると、この過激派はカメルーン国境近くにある陸軍基地への攻撃を計画していたという。
空軍の報道官は声明で、「空挺部隊は4つの地域にある過激派の拠点を空爆し、地上部隊が当該地域を確保した」と述べた。
また報道官は「この作戦で過激派の戦闘員35人以上が死亡した」と述べたが、過激派の詳細には言及しなかった。
両国の国境では多くのイスラム過激派が活動。テロ攻撃が相次いでおり、その多くにナイジェリア北部に拠点を置く西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」が関与している。
ナイジェリア軍は先週、北部地域における8カ月間の対テロ作戦で過激派やテロ組織の兵士592人を殺害したと発表。24年の戦果を上回ったと強調した。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、カメルーンだけでなく、ニジェールやチャドでも猛威を振るっている。
ナイジェリア政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
一方、カメルーン北西部の英語圏で活動する分離主義勢力はその他のフランス語圏地域から疎外されていると主張し、英語圏の独立国家を樹立するために2016年頃から国軍と戦っている。
国連によると、この分離独立紛争の死者数は推定6000~7000人。100万人近くが避難生活を余儀なくされている。