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ナイジェリア25年8月インフレ率20.12%、5ヶ月連続で低下

中央銀行は7月の金融政策決定会合で政策金利を27.50%に据え置いた。
ナイジェリア、最大都市ラゴスの市場(Bloomberg)

アフリカ西部・ナイジェリアの国家統計局が先月の消費者物価指数(CPI)を公表した。

それによると、25年8月のインフレ率は前年同月比20.12%増、5カ月連続で前月を下回った。7月は21.88%であった。

中央銀行は7月の金融政策決定会合で政策金利を27.50%に据え置いた。理事会はインフレリスクが後退するまで現在の金利を維持するとしている。

次回会合は来週行われる予定だ。

総合指数を牽引する食品インフレ率は前年同月比21.87%増となり、7月の22.74%から低下した。

通貨ナイラは今月、対米ドルで上昇中。今後数ヶ月間はインフレ率の低下が続くことを示唆している。

ナイジェリアのインフレ率は昨年、28年ぶりの高値に達した。

ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は23年5月の就任初日にガソリン補助金を廃止。複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。

その後も電気料金の補助金を廃止するなどした結果、ガソリン価格は2倍以上に、公共交通機関の運賃や日用品の価格も急騰した。

24年12月のインフレ率は34.80%、25年1月は24.48%まで低下。その後は下落ペースが鈍化している。

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