ナイジェリア25年7月インフレ率21.88%、4ヶ月連続で低下
中央銀行は先月、政策金利を27.50%に据え置いた。理事会はインフレリスクが後退するまで現在の金利を維持するとしている。
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アフリカ西部・ナイジェリアの国家統計局が先月の消費者物価指数(CPI)を公表した。
それによると、25年7月のインフレ率は前年同月比21.88%、4カ月連続で前月を下回った。6月は22.22%であった。
同国のインフレ率は昨年、28年ぶりの高値に達した。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は23年5月の就任初日にガソリン補助金を廃止。複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。
その後も電気料金の補助金を廃止するなどした結果、ガソリン価格は2倍以上に、公共交通機関の運賃や日用品の価格も急騰した。
24年12月のインフレ率は34.80%、25年1月は24.48%まで低下。その後は下落ペースが鈍化している。
25年7月の食料品のインフレ率は前年同月比22.74%増、6月の21.97%を上回った。5月は21.14%であった。
中央銀行は先月、政策金利を27.50%に据え置いた。理事会はインフレリスクが後退するまで現在の金利を維持するとしている。
中銀のカルドソ(Olayemi Cardoso)総裁は先月の記者会見で、インフレが緩和傾向にあると認めつつも、「金利の決定はディスインフレを維持する必要性に基づいている」と述べていた。