◎ナイジェリアはアフリカ最大の原油輸出国であり、違法製油所が社会問題になっている。
ナイジェリア南部の違法製油所(ロイター通信)

ナイジェリア南部リバーズ州の違法製油所で爆発があり、妊婦を含む少なくとも18人が死亡した。地元当局が3日、明らかにした。

それによると、事故は1日の深夜に発生。犯罪組織が造ったとされる製油所の掘っ立て小屋や井戸が爆発し、少なくとも25人が重傷を負ったという。

地元当局とボランティアは18人の遺体を収容し、近くの墓地に埋葬した。

州政府の報道官は声明で、「事故当時、現場には100人以上がいたと考えられており、死者数はさらに増える可能性が高い」と明らかにした。

救助活動に参加した男性は地元テレビ局の取材に対し、「作業員たちは石油会社のパイプから原油を盗む際に引火・爆発したと言っていた」と語った。

ナイジェリアはアフリカ最大の原油輸出国であり、違法製油所が社会問題になっている。

違法業者は主に南部に拠点を置き、国営企業のパイプラインから原油を抜き取り、販売する。

同国でこのような事故は珍しくなく、一度に100人以上が死亡したこともある。

中央政府の統計によると、2021年1月~2022年2月の間に30億ドル相当の原油が盗まれたという。

違法業者は遠隔地に製油所を設置して当局の捜査を回避しようとする。

そのような施設に安全基準という概念はなく、事故が多発。リバーズ州とイモ州の間にある製油所で昨年4月に発生した爆発事故では100人以上が死亡したと推定されている。

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