◎身元不明の遺体はバックホーで掘られた即席の墓穴に埋葬された。
ナイジェリア南東リバーズ州で26日、違法製油所の爆発事故で死亡した人々の合同葬儀が行われた。
事故はリバーズ州とイモ州の間にある違法製油所で22日遅くに発生し、少なくとも110人が死亡したとされる。国家緊急事態管理庁によると、犠牲者は増える可能性が高いという。出火原因は分かっていない。
合同葬儀に出席した地方自治体の責任者は記者団に、「兄弟が帰ってこないと心配している人がたくさんいると思う」と語った。
ナイジェリアはアフリカ最大の原油生産・輸出国だが、製油所が少ないため、国内で消費するガソリンやディーゼルの大半を輸入している。
ナイジェリアの環境保護団体HMEFはソーシャルメディアに、「セキュリティの不備とパイプラインの手入れ不足が常態化した結果、壊滅的な事故が発生した」と投稿している。「西アフリカでは違法製油所が普通に操業しています...」
ナイジェリアの治安当局は、事故に関与したとされる容疑者2人を追っている。しかし、自治体関係者によると、治安当局は違法製油所の運営者と通じており、妨害工作を行っているという。
AP通信は自治体関係者のコメントを引用し、「この地域の治安当局はとても緩く、違法業者と裏でつながっているため、警察や当局の取り締まりは意味をなさない」と報じた。
自治体の責任者も記者団に、「違法業者は当局に守られている」と説明した。
身元不明の遺体はバックホーで掘られた即席の墓穴に埋葬された。
この製油所で働いていた若者のリーダーであるオニエンウォケ氏はAP通信の取材に対し、「収容された遺体の多くは遺族に引き渡された」と語った。同氏によると、製油所の敷地近くに埋葬された遺体は50体ほどだったという。
ブハリ大統領は南部で操業する違法製油所の取り締まりを強化するよう命じたが、この地域の治安は極めて悪く、さらに貧困率の高さを考えていると、製油所が閉鎖されれば多くの住民が職を失うことになる。
オニエンウォケ氏は、「ここで働いていた人々はお金を稼ぐ必要があった」と語った。「政府は南部を放置しています。このコミュニティは無視されているのです...」
南部のインフラ開発はほとんど進んでおらず、水道と電気を利用できる地域は限られている。
災害管理局の報道官は事故後の声明で、「違法製油所で働くことは危険という啓発活動を続けていく」と述べた。