ナイジェリア中部で陸軍と武装勢力が衝突、兵士14人死亡
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
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アフリカ西部・ナイジェリア中部ナイジャ州で正体不明の武装勢力が陸軍部隊と衝突し、少なくとも14人の兵士が死亡した。軍当局が25日、明らかにした。
それによると、事件は同州郊外の森林地帯で24日に発生。軍は集落襲撃を計画していたとされる300人を超える武装勢力に精密攻撃を仕掛けたという。
陸軍の報道官は声明で、「武装勢力との激しい戦闘の末、兵士14人が死亡、10人が負傷した」と明らかにいた。
また報道官は「この攻撃で武装勢力に大打撃を与えた」と述べたが、相手側の死傷者には言及しなかった。
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
地元テレビ局は当局者の話しとして、「今回陸軍と衝突した武装勢力はテロリストの隠れ家として利用されている政府の管理下にない地区に拠点を置いている」と伝えている。
それによると、この集団はボコ・ハラムに近い勢力とされ、数多くの集落を襲撃し、住民を虐殺したり、家畜を略奪してきたという。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。