◎政府は水や土地をめぐる争いを阻止すべく治安部隊を各地に配備しているが、暴力が収まる気配は見えない。
ナイジェリア、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア政府は12日、武装集団が北部カドゥナ州の集落を襲撃し、市民少なくとも16人を殺害したと発表した。

AP通信によると、銃やナタなどで武装した集団はカドゥナ州郊外の集落近くにある検問所で警察官に発砲し、その後、凶行に及んだという。

この襲撃事件後、州当局は広い範囲に夜間外出禁止令を発令した。

州政府の報道官はAPの取材に対し、「犯人はフラニ族の遊牧民で、水や土地をめぐって地元の農民と争っていた」と語った。

中部や北部で生活する遊牧民の多くはフラニ族の若い男性で、限られた水資源をめぐって地元住民と争っている。

報道官によると、襲撃事件が発生する直前、集落の入り口付近で数人の村人と遊牧民の小集団が言い争いをしていたという。遊牧民はその場を去り、その後、仲間を引き連れ戻ってきたようだ。

報道官は生存者の証言を引用し、「男たちは民家に押し入り、隠れている者を見つけて射殺し、火を放った」と述べた。「彼らは子供や女性も容赦なく殺します...」

ナイジェリア北部でこのような攻撃は珍しくない。政府は水や土地をめぐる争いを阻止すべく治安部隊を各地に配備しているが、暴力が収まる気配は見えない。

カドゥナ州の中心都市ではこの襲撃事件に抗議するデモ行進が行われた。参加者は治安部隊が事件を阻止できなかったことに抗議した。

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