◎消費者物価指数(CPI)は過去30年で最高水準に達し、ガソリン価格はこの1年で2倍以上に跳ね上がった。
ナイジェリア、最大都市ラゴス(Sunday Alamba/AP通信)

ナイジェリア政府は4月30日、労働者の祭典「メーデー」を記念して、一部の公務員の賃金を25~35%引き上げると発表した。

それによると、対象は賃金が低い教育、保健、治安部門の公務員など。引き上げは今年1月にさかのぼり、最も賃金の低い公務員は総額で約45万ナイラ(5万円)の引き上げとなる。

ナイジェリアは今年、深刻な外貨不足に直面。自国通貨ナイラは米ドルに対し、歴史的な安値を記録している。

消費者物価指数(CPI)は過去30年で最高水準に達し、ガソリン価格はこの1年で2倍以上に跳ね上がった。

人口約2億1000万人の大多数を占める低中所得者層が厳しい生活を余儀なくされている。

ティヌブ政権はガソリン補助金の廃止や複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。

多くの国民が厳しい経済状況に喘ぎ、手取りが低すぎると嘆いている。

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