◎この地域には金、タンタル石、リチウムの鉱山があり、その多くが無許可で運営されている。
ナイジェリア中部ナイジャ州の金鉱で崩落事故があり、1人が死亡、少なくとも30人が行方不明になっている。地元当局が6日、明らかにした。
それによると、事故はナイジャ州郊外の金鉱で3日に発生。数日前の大雨で地盤が緩み、崩落したとみられる。
地元テレビ局は住民の話しを引用し、「この金鉱では少なくとも50人が働いていた」と伝えている。その後、「救助隊が1人の死亡を確認した」と報じた。
この地域には金、タンタル石、リチウムの鉱山があり、その多くが無許可で運営されている。
ほとんどの鉱床が人里離れた地域にあるため、違法操業は当たり前。汚職の温床になっているという専門家もいる。
ナイジャ州政府はSNSに声明を投稿。「金鉱山内で崩落が続いているとみられ、救助作業を難しくしている」と書き込んだ。
現場で地元テレビ局の取材に応じた救助隊員は、「閉じ込められた鉱夫の位置を特定する作業を進めているが、2次災害の恐れがあるため、慎重に作業を進めざるを得なくなっている」と語った。
金鉱の入り口には行方不明になった鉱夫の家族が集まり、瓦礫を取り除く救助隊の作業を見守った。
ある女性は地元テレビ局の取材に対し、「生還した鉱夫は44人が内部に取り残されていると言っていた」と語った。